株式投資では『配当金』こそが最も確からしいリターンであると考えることができます。
例えば、株価1000円、配当金30円であれば、年間3%のリターンが見込めるのです。
会社の業績推移や会社の株主還元方針を確認すると減配しない会社を探すことができます。これで毎年3%の『不労所得』が確保される訳です。
でも注意しなければならないことがあります。
配当金だけに着目すると必ず失敗します。
株式投資の世界はそんなに甘くないのです。
配当金のみで生活する『配当金生活』。成功するための銘柄選択の秘訣や複利の運用のメリットをじっくりと考えてみましょう。
目次
配当金生活とは何か?
配当金生活の1つの成功基準として以下を想定しています。
★配当金生活の成功基準★
- 投資金:1億円
- 投資株:配当5%以上の銘柄
- 配当金:500万円/年
資金が1億円あれば、配当利回り5%の株を買うことで年間500万円の配当金を得ることができます。毎年、配当金を不労所得として500万円稼ぐことができれば、一般的なサラリーマンと同等の稼ぎと考えることができるでしょう。
ここまでくれば配当金生活としての成功だと言えるのではないでしょうか。
【配当金生活】成功するための5つの秘訣
投資金が1億円あれば、もう勝ち組です。投資する銘柄さえ間違えなければ、配当金だけで年間500万円の稼ぎが得られることになります。
そうでない人は、まずは1000万円を準備しましょう!
1000万円が難しい人は100万円からです!
元手100万円からの投資戦略を参考にして下さい。
これがスタートラインになります。
配当金生活を成功させるには、配当金のみに着目すると必ず失敗します。配当金という指標は最も大事な指標の1つですが、他の指標も併せて確認する必要があります。
配当金生活、成功するための5つの秘訣は以下になります。
- 割安株を探す
- 高配当銘柄を探す
- 増配銘柄を探す
- 配当性向20%~50%の銘柄を探す
- 複利の力を利用する
それでは配当金生活を成功させるための5つの秘訣を順に確認していきましょう!
1 割安株を探す
配当金生活を成功させるためには、割安株を探すことが大切です。長期間安心して保有できる株は割安株ということになります。
でも『割安株』の基準は?
という問いはとても難しいのです。
ウォーレン・バフェットの言葉
『そこそこの企業を素晴らしい価格で買うよりも、素晴らしい企業をそこそこの値段で買うほうが断然いい。』
という表現が的を得ていると思います。
例えば、PER=5の銘柄は割安かどうか?と質問されたところで、割安に見えても会社の成長性や財務状況はわかりません。1つの指標から割安、割高は語れない上に、そもそも魅力のない株が割安で放置されていたとしても投資対象にはならないのです。
将来有望で企業価値がじゅうぶんに高いのに、株価に織り込まれていない株が、割安株として投資対象になるのです。
2 高配当銘柄を探す
株式投資で勝ち続けるためには、何よりも大切な考え方があります。
それは、如何にして負けない戦略を作れるか?
ということです。
勝ちたいと思うと、株価の上昇幅の大きい株に目が移るのですが、配当金生活を目指すのなら下落幅の小さい株、つまり負けない株で勝負することが大切になってきます。
年に数度は、株式市場全体が暴落する時期があります。
さらに10年に数度は、大暴落する時期があります。
将来が有望視される株であっても、相場全体の暴落に巻き込まれると株価が上昇を続けることは難しいでしょう。
安定したパフォーマンスを維持するためには、株価を下支えする指標が必要になってきます。それが配当金、配当利回りになります。
高配当銘柄は、配当利回りが株価の下支えとなるため暴落に強い銘柄になります。
3 増配銘柄を探す
配当金生活を目指すなら、高配当銘柄の中でも増配銘柄に投資することが大切です。
図1 増配銘柄の配当利回り
図1を見て下さい。
配当金が毎年20円増えている増配銘柄があるとします。株価1000円で変わらないとすると、配当利回りは毎年上昇し、5年後には配当利回りが10%になります。
しかし配当利回り10%は現実的ではありません。
実際は、配当利回り5%付近はかなりの高配当なので、買いが入ります。配当利回りが天井を付けて、今度は株価が上昇していきます。
図2 増配銘柄の株価推移
図2を見て下さい。
増配銘柄は、配当金の上昇につられて株価も上昇します。
これが配当金生活で投資する銘柄になります。短期的には株価の上げ下げがあるものの、長期的には、株価は上昇していきます。増配により配当利回りが5%付近まで上昇すると今度は、株価が上昇していきます。これが負けずらい戦略になります。
逆に減配する銘柄は投資対象から除外する必要があります。
4 配当性向20%~50%の銘柄を探す
忘れがちなのが配当性向です。
会社の儲けの中からどれくらいを配当として株主還元するか?
という指標が配当性向です。
配当性向は20%以下の株では、株主還元方針として配当金生活には適していませんし、50%以上では、配当性向が高すぎて、増配を継続することができるのか疑問です。
配当性向20%~50%の範囲で、成長を続けながら増配を続ける会社が投資対象になります。
5 複利の力を利用する
高配当銘柄で増配銘柄に投資すると、毎年3%~5%以上の配当金を得ることができます。配当金生活を目指すためには、配当金は再投資に回すことにします。
アインシュタインが宇宙で最も偉大な発見と述べたのが『複利の発見』です。複利の力を利用することで資産は雪だるま式に増えていきます。
例えば元金100万円で年間5%の運用ができたと仮定した場合、運用年数が長ければ長い程、単利と複利では大きな差ができることがわかります。
表1.元金100万円、年間5%運用
元金100万円 | 単利 | 複利 |
10年後 | 150万円 | 162万円 |
20年後 | 200万円 | 265万円 |
30年後 | 250万円 | 432万円 |
【配当金生活】株式投資の成功パターン!
株式投資では、人それぞれの成功パターンがあります。中でも配当金生活を目指す投資法は、王道パターンと考えてよいと思います。
短期投資での特別な投資センスは必要ありませんし、誰でも達成可能な投資方法だと思います。
配当金生活、成功するための5つの秘訣
- 割安株を探す
- 高配当銘柄を探す
- 増配銘柄を探す
- 配当性向20%~50%の銘柄を探す
- 複利の力を利用する
5つのポイントをしっかり理解して投資するというとてもシンプルな投資法になります。
配当金生活では、投資する銘柄によりパフォーマンスが決まるので、ポイントを確認して銘柄選定をしてみましょう!