【株式投資で失敗しない心得】初心者のための10箇条

株式投資をこれからはじめようとする人は、まず失敗しない心得を学んでおきましょう。株式投資の世界では、経験者の失敗談からある程度、失敗するパターンや成功するパターンがわかっています。これらから失敗しない心得を学ぶことができます。

今回は、株式投資初心者のための失敗しない10箇条となっています。

【株式投資で失敗しない心得】初心者のための10箇条

失敗しない心得10箇条

株式投資にはリスクが付きものです。

まず、心得10箇条を学びリスクを減らし失敗しない方法を知ってから投資するようにしましょう!

以下が、初心者のための心得10箇条になります。

  1. 相場全体が暴落したタイミングで買う
  2. 損切りを覚える
  3. ナンピンしない
  4. 最小単元で買う
  5. 飛びつき買いをしない
  6. 相場観を身に付ける
  7. 『休むも相場』相場全体を見る
  8. メディアの情報を鵜呑みにしない
  9. 分散投資する
  10. 株式投資は自己責任、銘柄選定は自分でする

それでは、1つずつ確認していきましょう。

心得1 相場全体が暴落したタイミングで買う

心得1 暴落で買う

株式投資でもっとも重要なのが、買いタイミングです。どんなに有望な銘柄でも買いタイミングを間違えると利益が出るどころか、損失が出る場合もあります。

例えば、ある有望銘柄で好決算が発表されると株を買いたい人が殺到し株価が一気に上がることがあります。すると、『そろそろ売りたいな。』と思う人も出てくる訳です。すると次第に株価の上昇はストップし、買い手より売り手が上回ると株価は下落へと向かうのです。暫くすると株価の下落は止まり『かなり安くなったから買いたいな。』という人が増えてきます。すると再び株価は上昇へと向かいます。

このように株価は需給により決まるのです。いくら有望な銘柄でもきれいに右肩上がりのチャートにはならないものなのです。

また株価は企業の業績以外の外部要因にも左右されます。例えば、NYダウ株価が暴落すると日経平均も暴落する傾向にあります。日本企業の1銘柄の企業業績とは全く関係のない要因によっても株価は影響を受けます。

初心者があらゆるリスクを回避し失敗しないためには、『相場全体が暴落したタイミングで買う!』のがおすすめです。年に数回は、相場全体が暴落するタイミングあります。将来どんなに有望な銘柄でも、大きく値を下げるタイミングがあります。

注意点としは、暴落中には買わないことです。

格言:『落ちてくるナイフはつかむな』

☞ 株価が急落している時に買ってしまうと、どんどん下がって大損してしまうので、株価が一度、底を確認してから買った方がいいとうこと。

暴落中は株価がどこまで下がるのかわかりません。株式投資初心者は、買いを焦らず暴落したら嵐がおさまった頃に買うと心得ておきましょう。

心得2 損切りを覚える

心得2 損切りを覚える

次は、損切りについてです。

『損切り』とは?

ロスカットとも言われ含み損が生じている銘柄を見切り売りして損失額を確定させることを言います。

せっかく買った銘柄を、損失が生じている状態で売るのは誰でも嫌なことです。しかし株式投資初心者のうちは、どうしても損切りしたほういい場合があります。それは買いタイミングを間違えて高値での飛びつき買いをした場合です。

損切りについては奥が深く、株価が暴落したからといって焦って狼狽売りをしてしまうと数日で買い値まで戻ったり、いつか戻るだろうと株を放置しているといつの間にか塩漬け状態となり、そのまま株価が戻らなかったりします。

投資初心者は、大きなリスクを避けることが優先と心得ましょう。高値で飛びつき買いをした場合は、下落幅も大きくなる傾向があります。こんな時は、さっさと損切りすることです。

『損切りは、さっさとする』というのが重要です。暫く放置し塩漬け状態になってから、『もうダメだ・・・』と思って損切りすると、再び上昇に転じることはよくあります。

心得3 ナンピンしない

心得3 ナンピンしない

次は、ナンピンについてです。

ナンピンとは?

ある銘柄を買った後に、予想に反して株価が値下がりした場合、追加買いすることです。下値で買い増しすることで1株あたりの平均取得価格を下げることができます。ただし、『下手なナンピンすかんぴん』という言うぐらい、ナンピンが原因で損失を膨らませてしまうことがあります。

ナンピンは、そもそも自分の予想に反して株価が値下がりしている銘柄に投資する行為になります。ナンピンは、株価が反転し上昇に転じることで一発逆転できますが、失敗すると損失が大きくなります。

株式投資の初心者は、ナンピンはしないと心得ましょう!

心得4 最小単元で買う

心得4 最小単元で買う

次は、『最小単元で買う』ということになります。

最低単元数100であれば、100株から購入できます。

例えば、株価1000円の銘柄だと、最小単元100株を購入するのに必要な資金は

株価1000円×100株=10万円です。

一度にたくさん購入すると、思惑通り株価が上昇すれば、がっぽり儲けることができますが、上手くいくかどうかはわかりませんし、失敗すると損失は大きくなります。まずは失敗しても小さな傷で済むようにしましょう。

株式投資初心者は、最小単元から購入すると心得ましょう。

心得5 飛びつき買いをしない

心得5 飛びつき買いをしない

初心者にありがちなのが、飛びつき買いです。

ある銘柄の株価が短期間で、みるみるうちに上昇を見せることがあります。こんな銘柄を見て『よし、買ってみよう!』と衝動的に飛びついて買ってしまうことがあります。これが飛びつき買いです。

飛びつき買いをすると、自分の買値が天井だった・・・、ということがあります。

投資初心者が失敗しないためには、飛びつき買いはしないと心得ましょう。

心得6 相場観を身に付ける

心得6 相場観を身に付ける

株式投資で大切な心得として、相場全体の流れを見る、というのがあります。

どんな有望な銘柄でも株価が大きく下がることがあります。逆に倒産しそうな銘柄でも株価が大きく上がることもあります。相場全体として株価が上がる時期もあれば下げる時期もあります。

格言:『木を見て森を見ず』とは?

☞ 細かい部分にこだわり過ぎて、大きく全体や本質をつかまないこと。

格言にもあるように、どれだけ特定の銘柄の業績や将来性を分析しても相場全体が見れないと、売買タイミングで失敗してしまうことになります。株式投資は、特定の銘柄の情報だけにこだわり過ぎても上手くいきません。

  • NYダウは好調か?
  • 日経平均の流れはどうか?
  • 消費税増税でどうなる?
  • 選挙は近いか?
  • 為替は円安、円高どちらへ動いているか?

株価には、社会経済のあらゆることが関係しています。

相場全体の流れ、相場観を身に付けることは、銘柄分析と同じくらい大切なのです。

投資初心者は、相場観を身に付けることを心得ましょう。

心得7 『休むも相場』を知る

心得7 休むも相場

株式投資は、売買しないで、時には何もしないことも大切なことなのです。

格言:『売るべし 買うべし 休むべし』とは?

☞ 株式投資は、売る、買うだけでなく、休むことも大切だという意味。

常に売買していないと落ち着かない投資家もいるかもしれませんが、相場はそんなに都合のいいものではありません。強風の中、前進するのが困難な時は家の中で休むのと同じように、相場全体に嵐が吹いている時は売買せず休んで様子を見ることも大切です。特に、投資初心者は、状況が判断できない時は、理解できるまで休んで状況を見守りましょう。

株式投資では、無理をすれば失敗するリスクも高くなります。市場の状況を見極めるため、時には休むことも大切だと心得ましょう。

心得8 メディアの情報を鵜呑みにしない

心得8 メディアの情報を鵜呑みにしない

株式投資を始めると、テレビや雑誌で株式投資の情報を聞いたり読んだりする機会があると思います。もちろん、たくさんの情報をインプットして今後の投資に活かすことはとても大切なことです。しかし、情報を全て鵜呑みにするのはよくありません。株式投資のアナリストやどんな専門家も将来のことはわからないのです。

毎年、お正月には、株式投資の専門家が年末に日経平均株価がいくらになるか予想していますが、ほとんど当たりません。それだけ未来の予想は難しいことなのです。

メディアの情報や他人の意見は参考になる情報もたくさんありますが、決して鵜呑みにせず取捨選択できるようにしましょう。

心得9 分散投資する

心得9 分散投資

株式投資で失敗しないためには分散投資することが大切です。

格言:『卵は一つのカゴに盛るな』

☞ 卵を1つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした時に全て割れてしまうが、複数のカゴに分けて卵を盛れば、そのうちの一つのカゴを落とし卵が割れても、他のカゴの卵は影響を受けないこと。

格言にもあるように、株式投資で失敗しないためには1銘柄で勝負するのではなく、複数の銘柄に分散して投資することが大切だと心得ましょう。

投資初心者からすると

  • 勝てる銘柄があるなら、1銘柄でいいのでは?
  • その方が効率がいいのでは?

と感じるかもしれませんが、例えば20%の値上がりが期待できる銘柄が5銘柄あったとしたら、5銘柄に分散投資すると、期待値は20%の値上がりのままで変わりませんが、負けるリスクは低減できます。

心得10 株式投資は自己責任、銘柄選定は自分でする

心得10 株式投資は自己責任_銘柄選定は自分でする

当然のことですが、銘柄選定は、自分でしましょう。

これが株式投資の第一歩です。

はじめは、投資スタンスが決まっていない人も多いのでいろんな情報を読んだり聞いたりして株式投資の知識を付けましょう。

決して人任せにせず、投資は自己責任だという意識をもちましょう。売買ルールや投資スタンスもいろんな情報を参考にしながら、自分で考えてこそ身に付くものです。この気持ちこそが後々、運用益UPに繋がっていきます!

もちろん当サイト『株式投資の教科書』では、銘柄選定方法についても詳しく解説致します。

【株式投資で失敗しない心得】を心に留めておこう!

今回は、【株式投資で失敗しない心得】初心者のための10箇条を解説してきました。これだけ知っていれば株式投資初心者でも失敗するリスクがかなり低減されると思われる10箇条となっています。

その中でも、『暴落で買う!』という心得は、特に重要と考えており、暴落により株価が押し下げられ投資家心理が弱気になったタイミングで買い向かうことで運用パフォーマンスが向上されるものと考えています。

是非、今回の心得を参考にして頂き、あなたの投資スタンスや売買ルールを築き上げてもらえたらと思います。