株式投資をはじめよう!
そう思ってはみたものの、投資初心者は何から手を付けたらよいのかわからないものです。確かに投資にはリスクも潜んでおり初めの一歩が難しいと思います。
今回は、株式投資の始め方について、投資初心者がまず第一関門として通過しなければならない証券口座開設について解説したいと思います。
目次
【株式投資の始め方】証券会社での口座開設
まず株式投資初心者の最初の一歩が口座開設になります。
証券口座では、自分のお金や株式を預かってもらうことになります。そして自分が欲しい株式を買いたい時、売りたい時は、この証券口座を通して売買することになります。
お金を預けるという意味では銀行に似ています。銀行と同様に証券会社が破綻しても1000万円まで補償があります。銀行との違いとしては証券口座では預けたお金で株式投資ができるということになります。
一昔前までは、株の売買をする場合は証券会社の実店舗に出向いて株の売買をする時代もありましたが、今ではネット証券で手数料も安く取引できるようになっています。個人で株式投資をする場合は、ネット証券で口座を開設するのがおすすめです。
初心者が証券口座を選ぶ時の4つのポイント!
次に初心者におすすめの口座について解説したいと思います。
投資初心者が、株をしよう!
と思った時、ほとんどの人が
『どこのネット証券会社で口座を開設しよう?』
という壁にぶつかると思います。
まず以下の点を確認して口座開設する会社を選択するとよいと思います。
証券口座を選ぶ時の4つのポイント
- 売買手数料
- チャート等、フォームの見やすさ
- どんな機能があるか
- 他社にないサービスがあるか
例えば、A社では『業界最安の手数料』、B社では『チャートがとても見やすい』、C社では『企業の財務分析ができるツールがある』など、証券会社によって特徴があります。株式投資に慣れてくると、複数の口座を開設して状況に応じて使い分けるという方法が便利だったりします。
おすすめのネット証券口座を紹介!
株式投資初心者におすすめしたいネット証券口座は、以下の3社です。
- SBI証券
- 楽天証券
- GMOクリック証券
では順番に紹介していきます。
【SBI証券】IPO取扱い件数が圧倒的に多い
【SBI証券、ホームページ】
SBI証券は、口座開設数国内最多です。最も、人気のある口座です。古くから証券会社として活躍されており知名度や信頼度が高い証券会社です。SBI証券の特徴としては、IPO(新規公開株)の取り扱い件数が圧倒的に多いということです。
IPO投資は、ほぼノーリスクで株式投資初心者にはおすすめの投資法になります。
【楽天証券】楽天グループとして知名度抜群
【楽天証券、ホームページ】
楽天証券は、楽天銀行、楽天カード、など楽天グループとして広く活躍しています。また楽天ポイントでの投資ができるなど楽天を好んで利用している人におすすめです。
楽天証券の特徴としては、初心者にとって見やすくわかり易いフォームになっています。
売買手数料は、SBI証券と同程度です。
【GMOクリック証券】機能面で圧倒的、初心者からベテランまで
【GMOクリック証券、ホームページ】
GMOクリック証券は、SBI証券、楽天証券に知名度は劣りますが、機能面で圧倒的に他社より頭1つ出ていると思います。特に、GMOクリック証券独自の『株価分析』、『財務諸表』、『経営分析』、『シミュレータ』が無料で利用できることにより投資初心者にとって判断が困難な株価の割安・割高を視覚的に判断できます。さらに会社の成長性までシミュレートできる分析ツールはとても便利です。
また、売買手数料は、SBI証券、楽天証券よりも安くなっています。
口座開設時に問われる『特定口座』とは?
さてさて実際に口座開設をしようと手続きを進めていると「口座の種類」が問われることになります。口座の種類は、以下の3種類です。
口座の種類
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
【特定口座(源泉徴収あり)】確定申告の手間を省く口座
特定口座(源泉徴収あり)は、年に1度の確定申告をしなくてもよい口座になります。売買毎に税金が徴収されるようになっており、損益が確定した時点で証券会社が納税額を計算してくれ、納税までしてくれる口座なのです。確定申告の手間が惜しい人は、特定口座(源泉徴収あり)がおすすめです。
また、特定口座(源泉徴収あり)は、年間の利益がどれだけ大きくなっても他の所得と合算されないというメリットがあります。
特定口座(源泉徴収あり)
メリット
- 原則、確定申告が不要
- 口座で得た利益がどれだけ大きくても他の所得とは合算されない
デメリット
- 年間20万円以下の利益が発生した場合は、税金を多く支払う場合がある
【特定口座(源泉徴収なし)】余計な税金を払わない、資金効率がよい口座
特定口座(源泉徴収なし)は、20万円以上の利益が出れば確定申告が必要となります。ただし年間20万円以下の利益であれば確定申告をしなくてもよいため、税金を払い過ぎることがありません。この場合も「住民税の申告」は必要なため、手間はかかることになります。
特定口座(源泉徴収なし)の最大のメリットは資金の効率性です。デイトレーダーなど短期売買を目的とする投資スタイルでは、利益が出る度に税金を徴収される特定口座(源泉徴収あり)では、資金効率が悪くなるため、特定口座(源泉徴収なし)を好む傾向にあります。
特定口座(源泉徴収なし)
メリット
- 年間利益20万円以下の場合、税金を払わなくて済む
- 資金が効率よく運用できる
デメリット
- 原則、確定申告が必要
- 年間利益が20万円以下の場合、住民税の申告が必要
- 年間利益が税金や国民保険料UPに影響する
【一般口座】最も手間がかかる口座 メリットは特になし
最後に一般口座になります。一般口座も特定口座同様、年間の利益が20万円を超えた場合は、確定申告をする必要があります。特定口座であれば年間の取引報告書を証券会社が作成してくれるのですが、一般口座では自分で作成する必要があります。
年間の取引履歴を集計し作成する手間がかかるため、株式投資では選択するメリットはありません。
【表. 口座の種類と特徴】
口座の種類 | 確定申告 | 年間取引報告書 |
特定口座(源泉徴収あり) | 原則不要 | 証券会社が作成 |
特定口座(源泉徴収なし) | 原則必要 | 証券会社が作成 |
一般口座 | 原則必要 | 自分で作成 |
【株式投資の始め方】証券口座開設から!
今回は、証券口座の口座開設について解説してきました。
近年はネット証券会社がかなり増えた影響もあり、競争が激化し売買手数料もかなり安くなってきました。各社とも手数料の差が狭くなってきているので、売買手数料に関して優劣が付け難くなってきています。個人投資家としては、嬉しいことですが・・・。
これから株式投資をするなら証券口座との付き合いが長くなるので是非とも自分の使いやすい証券口座をじっくり選んで口座開設してもらえたらと思います。